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日本は窓サッシ後進国!?お部屋の温度や湿度を大きく左右する窓サッシ事情

あなたのお部屋の窓サッシは、アルミ製ですか?樹脂製ですか?近年、その断熱性の高さや結露の起きにくさから注目されている樹脂製サッシ。欧米を中心に、海外ではかなり前から普及が進んでいたようです。一方、日本の窓サッシはいまだに熱を通しやすく結露を起こしやすいアルミ製が中心です。なぜ海外と日本では事情が異なっているのでしょうか。


断熱性に優れる樹脂製サッシ

アルミサッシと比べ、断熱性・気密性に優れる樹脂サッシは、欧州や北米などの寒冷地を中心に広まってきました。現在では、国によってはすべてのサッシの少なくとも3割以上を樹脂製サッシが占め、アルミサッシよりも多く使われています。


アルミと比べて熱伝導率が1000分の1と小さいため、樹脂製サッシの家とアルミサッシの家では室内温度が夏に約4℃、冬に約2℃の差が出ると言われています。つまり、窓ガラスがいくら断熱性に優れていたとしても、サッシがアルミ製だと常に隙間風が入り込んでいる状態に近いと言えます。

断熱性・気密性が高い樹脂製サッシは、冬の冷たい外気を通しにくいので、結露も起こしにくいと言われています。ダニ・カビの発生の原因となる結露を防ぐことで、建物の腐食や人体への害も少なくすることができます。


樹脂製サッシはなぜ日本では少数派なのか?

諸外国で3割以上を占めている樹脂製サッシは、なんと日本では約7%の少数派です(出典:樹脂サッシ工業会)。なぜこれほどまでに差が開いてしまったのでしょうか。ここでは、その原因と考えられる事情を考えていきます。


アルミ製と比べて強度が低いため、分厚く・重くなりやすい

樹脂製サッシにはアルミサッシほどの強度がないため、厚みを持たせて強度を上げています。厚くなる分重量も増え、軽くて薄いアルミ製サッシに慣れている人は開閉時に若干ストレスを感じるかもしれません。しかし、技術の進歩により最近ではより薄い樹脂サッシも製造されており、この問題も徐々に解消されていくでしょう。


欧米には少ない「掃き出し窓」

扉と同じほどの高さがあり、バルコニーや庭に直接そのまま出られる「掃き出し窓」。室内をほうきで掃除していた時代に、ホコリをこの窓から外へ「掃き出し」ていたことが、その名の由来と言われています。日本ではおなじみのこの「掃き出し窓」、実は欧米の住宅にはほとんどありません


高さがおよそ2mの巨大な開閉式の窓ガラスを支えるサッシには、それ相応の強度が必要になります。このため、日本では軽くて頑丈なアルミサッシが使われてきたと言われています。欧米では、住宅の窓が伝統的に小さかったために、強度は劣るものの断熱性・気密性に優れた樹脂製サッシが広まりやすかったという背景があるようです。


アルミ製に比べて高額な費用

樹脂製サッシの本体価格は、樹脂のみを使用したサッシならばなんとアルミ製の約2倍。樹脂とアルミの両方を使った複合サッシでも約1.5倍と高額になっています。これは先に述べたような強度の問題や、日本でのサッシの主流がアルミ製であることも関係しているのかもしれません。


目先の費用をもったいないと考えるか、将来の冷暖房の省エネ効果を考えるか、悩みどころです。しかし、近年その断熱性と気密性の高さから人気も高まっているため、生産体制が整えば価格も徐々に落ち着いていくでしょう。


窓サッシはこれからの「省エネ」の鍵

ここまで、日本でなぜアルミ製サッシが主流となっているのか、それぞれのメリット・デメリットを通して考えてきました。まとめると、費用・強度・軽さ(開閉のしやすさ)で選ぶならアルミ製、断熱性・気密性などの機能で選ぶなら樹脂製と言えます。


壁や床、カーテンなど、断熱性を重視することが当たり前となっている省エネ大国日本。しかし室内に外界の空気が最も入り込みやすい「窓」の断熱性が注目されはじめたのはごく最近のことです。予算に余裕があるならば、初期投資を惜しまずに樹脂製サッシを導入し、周りのお家よりもワンランク上のエコライフを送ってみてはいかがでしょうか。


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