2022.01.10
庭なし戸建ては意外と便利?庭がない家ならではの5大メリット
建てる
マンションと戸建て住宅の大きな違いの一つとして「庭があるかどうか」という違いを思い浮かべる方は多いのではないでしょうか。しかし、近年では、戸建て住宅であるにもかかわらず庭のない建売住宅や、注文住宅を建てる人たちの中にもあえて庭を作らない人が増えてきています。
庭でガーデニングを楽しんだり、子どもたちを遊ばせたり、BBQをしたりしたい…という明確な夢がある方にとって、庭がない戸建て住宅なんてありえない、と感じられるかもしれません。しかし、逆に「そうでもない…」という方にとって、実は庭のない戸建て住宅にはメリットが多いのです。これから、庭がない家ならではのメリットを見ていきましょう。
庭がないメリット1:駐車・駐輪スペースがたくさん取れる
庭なしの戸建て住宅を建てる人たちの多くが、庭を作らない代わりに広い駐車・駐輪スペースや、ガレージを作っています。特に、土地の面積がさほど広くない場合、庭を作ってしまうとその分駐車・駐輪スペースが狭くなり、車1台をやっと止められるほどの広さしか無くなった…ということにもなりかねません。
広い駐車・駐輪スペースやガレージは、車を複数台持っている場合にメリットが多いのは容易に想像できますが、例え一台しか車を持っていなくてもメリットはたくさんあります。例えば、年末年始に親戚が家にやってきたり、友人をたくさん招いてパーティーしたりする際、広い駐車スペースに車を止めて貰えば大変喜ばれることでしょう。
特に家が住宅街にある場合、近隣にコインパーキングがないことも多く、最悪の場合路上に止めてもらう…などということになりかねません。例え路上駐車が違法にならない場所であっても、近所の住民に警察に通報する人がいた場合、注意を受けることになります。お客様を安全に迎えることができるメリットは非常に大きいと言えるのではないでしょうか。また、洗車や冬用タイヤの取り替えを行う際も、駐車スペースが広ければ作業性が良いのは言うまでもありません。
庭なしで駐車スペースを広く取った注文住宅の事例を見る
庭がないメリット2:建物の面積を広くできる
庭をなくして駐車スペースを広くする代わりに、建物の面積を広くするという選択肢もあります。人によって価値観は異なるかもしれませんが、建物の広さは多くの人の生活に余裕と快適さをもたらしてくれます。リビングとダイニングの空間をしっかりと分けることができるLDKや、広々とした個室、洗濯物の多い日も安心の広々としたバルコニー…等々、建物の面積を広く取れることで得られるメリットは計り知れません。
都市部の狭小地では「庭なし」戸建ては一般的
都市部などの狭小地に家を建てる場合、庭を作っていたらその分建物の面積は非常に小さくなってしまいます。土地の広さに限りがある場合は、庭なしの戸建て住宅はかなり現実的な選択肢と言えるでしょう。
庭がないメリット3:虫、動物、そして不審者のリスクが低減
芝生や砂利、植栽など、自然を感じさせる要素が豊富で、住む人に癒しや居心地の良さを与える庭は、虫や動物たちにとっても居心地の良い場所。庭は虫が多く発生したり、野良犬、野良猫などの動物の通り道になったりするリスクが高い場所と言えます。
せっかく庭を作っても、夏には蚊の大量発生に悩まされたり、野良猫がフンをするために侵入防止ネットを設置したり…と、癒しどころか悩みのタネが増えてしまう可能性もあるのです。
空き巣に狙われやすい「庭の掃き出し窓」
また、見逃せない点として、庭の掃き出し窓からの空き巣の侵入のリスクが挙げられます。道路から塀や垣根で隠されていたり、道路と反対側の家と家の間にあったりと、人目から隠れやすい庭。その多くはリビングなどにつながる掃き出し窓が取り付けられています。人目の少ない場所に大型の窓があるという状況は、どうしても空き巣などの侵入者に狙われるリスクが上がってしまうのです。(※画像はイメージです)
それに対して、庭がない家は一階に掃き出し窓がないことが多いため、庭付きの家と比べるとセキュリティー面でより安心と言えます。
庭がないメリット4:手間がかからない
庭は、芝生にするにしても、砂利にするにしても、ある程度のメンテナンスが必要になります。綺麗な庭を維持するには、雑草を定期的にむしったり、落ち葉やゴミが飛んできたら掃除をしたりしなければなりません。木や花を植えれば水や肥料をやる必要もあります。
元来ガーデニングが趣味という方には、このような「手間」は手間どころか楽しみの一つと言えるかもしれませんが、ガーデニングが好きではない人や、共働きで庭の管理をするような余裕がない人にとってはなかなかの重労働になってしまいます。庭がなければ、このような手間が省けるため、その分他のことに時間を使うことができるようになります。
庭がないメリット5:お金もかからない
前述のような防虫対策や動物対策にメンテナンス費用がかかってしまうことや、家を新築する際の外構費用も高くなってしまうなど、庭があると何かとお金がかかってしまいます。
また、最初から庭なしという条件で家づくりを進めた場合、同じ間取り・広さの建物であってもより狭い土地に建てることができるため、土地の値段をいくらか抑えたり、より良い立地の土地を購入したりこともできる可能性もあります。
庭をどうするかは、「生活において何を重視しているか」をよく考えて
ここまで、庭がない戸建て住宅のメリットを挙げてきましたが、庭は戸建て住宅だからこそ手に入れられる「屋外のプライベート空間」であることも事実。家族の誰かが、庭のある生活スタイルを望んでいるのであれば、庭を無理に無くす必要はないでしょう。
しかし、この記事で考えたように、庭があるメリットよりも庭がないメリットの方が多いと感じられた方は、いっそのこと最初から庭なしという条件で土地探しをすれば、より良い立地に家を建てることができるでしょう。人生最大のお買い物と言えるマイホーム。生活において何を重視しているかを家族でよく考えて決断する必要があります。