2021.06.07

収納アイデア!プロが教える収納プランニングでキッチンやリビングをスッキリさせる方法

建てる

収納のアイデア!プロが教える収納プランニングでキッチンやリビングをスッキリさせる方法

収納上手になるためには、適材適所に収納プランニングをすることが大切です。今回は家事動線を考えた間取りや収納プラン二ングを住宅のプロが分かりやすくアドバイス!設計士として注文住宅などを手掛ける一級建築士の上川直也さんにお部屋ごとの収納プランニングについてお話を伺いました。

この記事の監修

上川 直也 / 設計士・一級建築士・現場監督

設計士として培ってきた経験をもとにお客様の想いをカタチにできるような図面を作成。

収納プラン二ングの基本

お家の収納はどのくらい必要ですか?

家には快適に過ごすために必要な収納の比率「収納率」と言うのがあります。収納率は、だいたい延床面積に対してマンションは8%以上、戸建てでは10~13%くらいが理想とされています。具体的には、家族で使う収納スペースと各部屋に1畳分の収納を取ったくらいの広さで、1人当たりおよそ一坪(二畳)ほどになります。

「収納プランニング」はどのようにして行なうのでしょうか?

あくまでも収納率は目安で、実際は打ち合わせでお客様のライフスタイルを聞いてそれにあった収納プランを一緒に決めていきます。 お客様によっては、「ベビーカーを収納する広いシューズクロークが欲しい」と言われる方もいますが、本当にそれが必要な収納なのか問うこともあります。 お子さんが大きくなればベビーカーは必要なくなりますし、一時的に車の中にベビーカーを置いておくことも可能です。

収納プランは上手く活用すれば整った暮らしを続けれますし、プランを間違えれば空間を無駄にしてしまうことにもなります。 大事なのは、「今」のライフスタイルやライフステージだけ見るのではなく、「将来的な目線」を持ってプランしていく事です。

理想の収納は適材適所

”散らからない”収納プラン二ングで大切なことは何ですか?

収納プランニングは「適材適所」でつくることが大切です。収納したい物に適した場所へ収納をつくることで、スムーズに出し入れできて散らかりにくくなります。また、玄関なら毎日使う靴とたまに履く靴の収納場所を分けて整理するなど、使用頻度も考慮するとより使い勝手のいいスッキリとした空間が保たれます。

なるべくたくさん収納力をつけるのはどうでしょうか?

収納スペースをたくさんつくり込んだからといって、生活がしやすくなるわけではありません。収納場所によっては生活動線を悪くしたり、物の出し入れが窮屈になってしまうこともあります。 間取りに無理がでてしまう場合もあるので、なるべく最初からあまりつくりこまないほうがおすすめです。

いざとなれば間取りを変えることはできるので、まず、自分たちが持っている物の量を把握して、どれくらいの収納が必要なのかを知ることで適切な収納力をつけることができます。

部屋別、収納プランニングのポイント

お部屋の空間ごとに収納したい物の出し入れがラクになれば、散らかりにくく生活もストレスフリーに。ここでは部屋別に収納プランニングのポイントを伺ってみました!

キッチン収納

キッチンは大型家電や調理器具・食材など物がたくさんありながら、LDK空間で人目につきやすい場所でもあります。収納棚を設置する場合は、腰より下に作ることでスッキリとした見た目になるので片付けが苦手な人にもおすすめです。

また、キッチン背面はスペースが生まれやすい場所。そこに奥行50cmくらいで横長の造作棚を設置すれば、キッチン家電だけでなく書類関係、ノートパソコン、コピー機などリビング収納も兼ねて使用することができます。

人気のパントリーの必要なサイズ感とは

人気のパントリーは、1畳くらいあればだいたいの物は収納できます。極小地の場合でも、奥行と幅が約45cm×91cmのサイズを確保して天井まで収納を作れば4~5人家族でも事足ります。

それでもスペースの確保が難しい場合は、キッチン台の幅を調節したり、キッチンの壁を厚くします。すると、下に20cmくらいの収納スペースがつくれるので食器や小物の収納が可能です。

クローゼット収納

クローゼット収納は、基本的に子ども部屋は1畳、主寝室は2~3畳ほどの収納スペースがあれば問題ありませんが、服は掛けるのか畳むのか、寝る場所は敷布団かベッドかで収納プラン二ングは変わってきます。服を畳む場合は、収納ケースを収めるスペースをとるために奥行と幅を広めにとります。また、敷布団派なら、布団や季節物を収めれるように広めの納戸を作ります。

1階に収納をプラス

お子さんが小さい時は、着替えや睡眠など1階で完結することが多いので、LDKに接するように和室+収納を設けておけば、来客時に子どものおもちゃやオムツを片付けることができます。1階の廊下に家族で使える収納を作っておけば出し入れがラクですし、季節家電や子どもの成長に合わせて物が増えた時でも管理しやすくなります。

なかなか廊下にスペースがとれない場合は、できるだけ階段を上がってすぐのところに作ると、わざわざ上に上がらなくて済むので動線も良くなります。

洗面所収納

洗面所の収納は、洗剤・掃除用具・タオル数枚ほど収納できればいいと考えるご家庭や、子どもの着替えやパジャマも置きたいというご家庭がいるなど、何をどれくらい置きたいかは各家庭や夫婦によって考え方が異なります。

また、洗面所の収納プランニングは洗面所の広さによって内容は変わってきます。例えば、2畳ほどのスペースしかない場合は、壁を10~20cmほど動かして壁に厚みを持たせ、掘り込み収納を壁面につくります。そうすることで、極小スペースでもタオルや小物類を収納する工夫ができます。

事前に家族でどのような洗面所が使いやすいのか考えをすり合わせておきましょう。

玄関収納

玄関ではシューズクロークの中にコートハンガーを付ける収納プランニングがあります。しかし、実際にはコートを着てから靴を履く人もいるはずです。そんな方には、ホール寄りにコートやカバンを収納できる場所を作ると物の収まりがいいはずです。

また、玄関ホール寄りに普段履きを収める掘り込みや収納をつくることで、シュークロークまで靴や物を取りに行く手間がはぶけます。

リビング収納

リビングは比較的ほかの部屋と比べると範囲が広く、好みのインテリアに合わせて素材を厳選したりすると収納プランニングの費用が高くなりやすい場所です。持っている棚や家具を継続的に使うなら、壁面が必要になってくるのであまり備え付けの収納を作りこまないべきです。

収納を作る場合は、薬や生活用品、書類など細々した物の収納場所と動線に配慮して作ることで散らかりにくいお部屋になります。

無印良品でつくる収納プランニング

収納用品の人気が高い無印良品ですが、これに合わせて収納プランニングするのはどうですか?

打ち合わせの時に、無印良品派かニトリ派か聞くくらい無印良品の収納用品に合わせた収納プランニングをされたい方は多いです。シンプルで飽きのこないデザインはインテリアの邪魔になりませんし、空間にしっかりと入るようにすべてサイズが決まっています。無印の商品のサイズを基準に収納プランニングを行なえば、たいていの空間にフィットするので実際プランニングもしやすいです。

整う暮らしのある生活

適材適所に収納プランニングを行うには、まず、どこに何をどれくらい収納するのか収納する物を棚卸ししてみるといいかもしれません。また、将来的な目線を持つことで無駄なく収納スペースを有効活用できるようになります。

収納を制すれば暮らしは整う!是非、収納プランニング術を家づくりの参考にしてみてください♪