2021.03.19

広島市の中区へ通勤しやすい街はどこ？5つのエリアの賃貸家賃相場まとめ

広島の街

人口120万人に迫る大都市・広島市。その商業・経済の中心地と言えるのは、紙屋町（かみやちょう）や八丁堀（はっちょうぼり）という街のある中区（なかく）です。

広島市中区には地元の企業の本社オフィスや、全国的、世界的な大企業の支社・支店が集中。広島市や周辺の地域に住む人の多くが毎朝中区を目指して通勤しています。転勤などで広島に住むことになり、通勤先が広島市中区にある場合、どのエリアが通勤に便利なのでしょうか。今回はおすすめの5つのエリアを取り上げ、街の特徴や家賃相場を見ていきましょう。

広島駅周辺（東区・南区）

広島市の街は、東京・大阪の街並みとはやや構造が異なっており、JRの駅周辺と中心街まで間に距離があります。ゆえに、広島駅周辺は広島市の商業・経済の中心からはやや外れており、マンション・アパートを中心に住宅が多く立ち並んでいるエリアなのです。

交通の便がとても便利

広島駅には、広島市中心部に向かうバスや路面電車が集中しており、中区への通勤はほとんど乗り換えなしで行けます。駅と中心街が離れているとはいえ距離もさほど長くないため、短時間で通勤ができることでしょう。

また、実家が他の地方にあり、仕事のために広島に住んでいる人たちにとっても、山陽新幹線の停車する広島駅の近くに住めば帰省の際も便利です。

スーパーマーケットが少なめ

広島駅周辺は、オフィスビルや雑居ビルも多く立ち並んでおり、いわゆる「住宅街」ではありません。そのため、食料品や日用品を揃えるスーパーマーケットの数が限られ、店舗自体も郊外と比べると小規模になります。

都市部ではあるものの家賃は意外と手頃

広島駅周辺は都市部ではあるものの、賃貸住宅の戸数も多く、意外と手頃な家賃の物件も揃っています。相場としては、広島駅まで徒歩圏のワンルームが4万円程度からで、2LDK以上になると6万円程度からとなっています。
※築年数、空室状況などによって異なります。

関連記事：駅＝中心街ではない広島の街…広島駅から八丁堀までの間を街歩き

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段原（南区）

段原は広島駅南口から南へ1.5kmほどの場所にある街。広島駅方面や中区紙屋町方面に通じる幹線道路「広島市道中広宇品線」と、比治山（ひじやま）をくぐる比治山トンネルを経て広島市の中心部を通る「平和大通り」へと通じる幹線道路「比治山東雲線」が交差しており、自動車交通の要衝とも言えるエリアです。

幹線道路沿いには商店やビルなどが多く、都会的な雰囲気の反面、大通から街に一歩入ると戸建て住宅や公園などがある閑静な住宅街が広がっています。

中心駅・中心地に近く生活しやすい住宅街

段原は上述の通り、広島駅まで1.5kmの距離にあり、バスを利用すれば5分ほどで広島駅に行くことができます。また、比治山トンネルを経由してバスで広島市中心部（八丁堀）まで7分ほどとなっており、中区方面への通勤はとても便利になっています。

エリアのほぼ中央にあるイオンモール「広島段原ショッピングセンター」には、大型スーパーマーケットや専門店、映画館などがあり、食料品や日用品のお買い物も大変便利になっています。

緑の多い「比治山公園」

段原の西にある小高い山「比治山」は、山全体が緑の多い「比治山公園」になっており、都心に近い街でありながら、気軽に自然を感じることができるようになっています。公園内には桜の木がたくさん植えられており、シーズンには多くの人が訪れる名所となっています。

家賃相場は駅周辺とほぼ同じ

段原エリアの賃貸の家賃相場は、広島駅周辺とほぼ同じ。ワンルームが4万円程度からで、2LDK以上になると6万円程度からとなっています。 ※築年数、空室状況などによって異なります。

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安芸郡府中町の平地

安芸郡府中町は、広島市中心部に近い場所にある自治体。町の境界線は広島市に囲まれており、「広島のバチカン市国」の異名を取っている町です。広島市中心地へのアクセスが便利なことや、府中町の南部にある自動車メーカー「マツダ」本社があるため、古くから住宅街として発展してきました。

また、粗大ゴミの回収が無料であるなど、周辺自治体と比較して公共サービスや公共施設が充実していると評判のエリアです。立地の良さや生活の便利さのため、いい部屋ネットの実施した「街の住みここち＆住みたい街ランキング（2020年版）」において、全国の自治体の中で第22位に選出されました（広島県内ではもちろん第1位）。

中四国最大のショッピングモール「イオンモール広島府中」が便利

府中町の平地エリアの一つ大須（おおす）には、2004年に完成した中四国最大のショッピングモール「イオンモール広島府中」があります。かつて広島市の中心部でしか目にすることがなかったような専門店が多数入居するこのモールの完成により、休日のショッピングが劇的に便利になりました。

中区へはバスで20分程度

府中町の中でも特に利便性の高い平地のエリアでは、広島市の中心部までバスでおよそ20〜30分程度。前出の広島駅周辺や段原と比べると距離がやや遠いものの、住宅街としての生活の高い利便性を考えると、とても魅力的なエリアと言えます。

ファミリータイプの物件が充実

元々住宅街であった府中町。単身向けの物件もあるもの、ファミリータイプの物件が充実しています。相場としては、20平米ほどの1Kの部屋が4万円程度からで都市部と大きく変わらないものの、2LDK以上のファミリータイプでは6万円を切る物件が見つかることもあります。
※築年数、空室状況などによって異なります。

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西広島駅周辺（西区）

西広島駅は、広島駅から電車で3駅の場所にある広島市の西区に位置する駅。広島市の市街地のある三角州の西端に位置するエリアです。太田川放水路を渡る「新己斐橋（しんこいばし）」を渡ってしばらく直進すれば広島市中区の中心部に到着するというアクセスの良さが魅力の町です。

公共交通機関が充実

西広島駅からは、広島市中区とつながる路面電車やバスを利用することができます。また、前述の通り広島駅とは3駅（約8分）と、広島駅方面へのアクセスも便利になっています。

スーパーマーケットも複数利用可能

西広島駅周辺エリアは、駅周辺には中規模スーパーマーケット「ゆめマート己斐」があるほか、南の庚午（こうご）エリアまで足を伸ばすと郊外型の大型のスーパーマーケットもあります。都心よりもスーパーマーケットの選択肢が多い暮らしやすいエリアになっています。

家賃が安め

西広島駅周辺は、広島市中心部に近い位置にありながら、家賃相場がややリーズナブル。西広島駅まで徒歩10分の単身向けのワンルームが約2.5万円からとなっています。2LDK以上のファミリー向け物件も約5万円からと、単身向け同様リーズナブルになっています。

関連記事：都心に近いのにレトロな街並み！広島市西区にある「己斐」

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白島・上幟町・幟町（中区）

中区へ通勤するなら、中区に住んでしまえばいいではないかとお考えの方もおられることでしょう。白島（はくしま）と上幟町（かみのぼりちょう）、幟町（のぼりちょう）エリアは、中心街と同じ中区に位置するエリア。紙屋町や八丁堀の北に位置する、広島城を囲むエリアです。このエリアは江戸時代から武家屋敷が立ち並んでいた由緒正しい場所で、原子爆弾投下を経て戦後も高級住宅街として発展してきました。

公共交通機関が充実しているが徒歩通勤もありかも

このエリア自体が広島市のほぼ中心部とも言える場所にあるため、路線バスや路面電車を使って中心地まで短時間で移動することが可能です。白島エリアにはJR路線と新交通システム「アストラムライン」が利用できる新白島駅（しんはくしまえき）があり、アストラムラインでの中心地の紙屋町や本通（ほんどおり）周辺へのアクセスが便利になっています。