2021.02.25

費用はどれくらいかかる?広島の戸建てリノベーションの事例紹介

リノベする

築年数の多い戸建て住宅やマンションを、自分たちのライフスタイルに合ったデザインや間取りに大規模に作り替える「リノベーション」。新築の住宅と同等の内装や設備を備えた住まいが新築よりもリーズナブルな値段で手に入ることや、一般的な間取り・デザインの住宅ではあり得ないようなこだわりに溢れた住まいを作ることができることから、人気を呼んでいます。

今回は、広島県の安芸郡府中町にある戸建て住宅のリノベーションの事例を写真とともにお届けします。

インダストリアルをテーマに、店舗+住居の建物を住宅として大改造!

DATA

所在地/広島県安芸郡府中町
構造形式/鉄骨造(築40年)
延床面積/97.4㎡(29.5坪)
工事費/1,767万円

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築40年(施工時)のこの物件は、元々は1階部分が店舗と倉庫で、2階が1DKの居住スペースになっていた鉄骨造の建物。今回のリノベーションでは、店舗と倉庫だった1階部分をLDKとバス・トイレ・キッチンの水回りに、2階部分を寝室と子ども部屋に大規模リノベーションしました。

元々の広さがさほど大きくない物件であったため、収納やニッチで限られたスペースを無駄なく使い切る工夫や、玄関からの動線の工夫が行われ、空間の活かし方が楽しめるリノベーションになりました。

空間を広く使う工夫が凝らされたLDK

元々店舗・倉庫スペースだった部分を、建物の縦幅を全て活用してLDK空間に。当初アイランド型を検討していたキッチンを、省スペースな壁付けタイプに変更したことで、ダイニング・リビングスペースを広く使うことができます。天井の照明には、メインの照明に加えて、活用度の高いスクエア型のダクトレールを設置。

幹線道路の面した壁部分の窓は通常よりも高い位置に取り付けられており、視線をさほど気にせずに、外からの光を室内に取り込むことができます。

窓の下には幅広なニッチを活用したカウンタースペースが。鉄骨造の住宅は、木造住宅に比べて柱が太く、壁も厚くなってしまいがちですが、厚みをくり抜ける箇所にニッチを設けてスペースを有効活用しました。テレワークや軽食をとる場として活躍しそうな雰囲気。

LDKの家具・家電は最小限に留めることで、家族が気軽に床に座ったり寝転んだりしてリラックスできるシンプルな空間が出来上がりました。

キッチンは、ご夫婦がIKEAを訪れた際に気に入った雰囲気を参考に、タイルや木目を使ったデザインに。フックを掛けるバーとペンダントライトは、実際にIKEAのものを使用しています。

動線の工夫が光るエントランス

便利な大通りに面した壁面を掘り込むような形になっていた店舗の勝手口を玄関として採用。ポーチがあることで、大通りに面していながらもワンクッション置いた落ち着いた雰囲気になっています。

玄関を入ると、横には家族用のウォークスルークローゼットがあります。家族全員の靴や鞄、帽子、出番の多い上着などを収納できるため、お出かけ前にさっと身につけて、家に帰ってたらすぐに仕舞うことができる仕組みに。

ウォークスルークローゼットの横には、洗面室が隣接。帰宅後はすぐに手洗い・うがいをしてから家族の待つリビングに向かうことができるようになっています。2020年から流行の続く新型コロナウイルス感染症対策としてもとても嬉しい動線になっています。

こだわりの詰まった水回り

前述のキッチン、洗面室も含め、水回りの床は全て黒のビニールタイルで統一。白壁や木目調の内装とのコントラストが映えます。 トイレはレトロな雰囲気の照明や棚ひとつに至るまで、こだわりの詰まった空間になっています。

学校の廊下を意識した2Fの廊下

主寝室と子ども部屋のLの字に覆う形で作った2階の廊下は、学校の廊下をイメージしたという開放的な雰囲気。

クローゼット前にはベンチが設置されており、ゆったりと洋服選びができそうです。

窓が多く、日中は外からの光をたっぷりと取り込む明るい空間に。この明るい廊下の突き当たりの壁は、マグネットもくっつくスチールシートタイプの黒板になっています。光の差し込む明るい廊下で、子どもたちがお絵かきを楽しむこともできそうですね。

子ども部屋の引き戸には、ガラス入りのリビングドアを採用。建具に至るまで、細かいこだわりが光ります。また、子ども部屋を将来的に2つに仕切ることも想定して、引き戸がまるで学校の教室のように2つ設置されています。

限られたスペースを活用する技あり収納スペース

パントリーの隣の、階段の傾斜の下の部分は、2人の子どもたちの学校や園で必要なものをまとめたキャスター付きワゴンを置く収納スペースとして活用。

ワゴンをどかすと、奥にもさらに収納があり、限られたスペースを収納としてフル活用しています。

また、階段横の壁も、リビングのカウンター付きニッチと同様にニッチが設けられ、ちょっとしたものを置いておくのに便利な収納スペースに。

住居ではなかった空間を暮らしやすい空間に

冒頭でも触れた通り、元々は店舗兼住居として設計されたこの建物。しかし、リノベーションによって、動線の工夫や、限られた空間を広く使う工夫、収納の工夫をすることで、住居としてとても暮らしやすい家になっています。

このような、既存の壁を取り払い、間取りを大規模に変更するリノベーションは「スケルトンリノベーション」と呼ばれ、今回のような鉄骨造の住宅はもちろん、木造住宅や鉄筋コンクリートのマンションでも行うことができます。※構造上の問題でスケルトンリノベーションができない物件もあります。

スケルトンリノベーションの詳細記事はこちら

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