
2021.02.15
Withコロナ時代におすすめの3つの住宅設備って何?生活を無理なく変える家づくり
建てる
2020年から世界的に流行し、2021年になっても収束の兆しが見えない新型コロナウイルス。ウイルスや特効薬が一般的に普及するまで、人混みを避けたり、手洗いやうがいを徹底したり、可能な日はテレワークを行うなど、「新しい生活様式」を取り入れている方も多いのではないでしょうか。
この度の新型コロナウイルスの流行に伴う、感染症対策に対する意識の変化は、新型コロナウイルスに限らず、通常の風邪やインフルエンザなどの感染を予防する上でも有効。また、将来的に新型コロナウイルスのような未知のウイルスが流行するようなことがあっても、今この生活に慣れておけば心強いと言えるのです。
今回はWithコロナの時代において、新しい生活様式を無理なく取り入れられ、将来的にもメリットの多い住宅の設備3つをご紹介します。
玄関に手洗い場

感染症対策として最も広く行われているのが、外から家に帰ってきた際に手を洗うこと。手洗いに加え、うがいをする方もおられることでしょう。しかし、手洗い・うがいをできる場所が洗面室にしかない、という場合、玄関から洗面室までのルートを移動する必要があります。
その際、万が一外から帰ってきた人の手にウイルスが付着していると、洗面室の入口の扉のドアノブや引き手、不意に触れた手すりや壁などにウイルスが付着し、それを知らずに触った他の家族の手にもウイルスが付着してしまう可能性があります。
また、寒さが厳しい時期に、分厚いコートなどを着たまま洗面室に行くのが単純に面倒になってしまい、ついつい手を洗う前に居室に入ってしまった、ということもあるかもしれません。
玄関に手洗い場があることで、家に入ったらすぐ手洗いうがいができるため、前述のようなリスクや手間を回避することができます。
玄関に洗面台を追加で設置する費用は20~30万円が相場と言われています。家が完成してからリフォームで取り付けるという選択肢もありますが、家を建てる段階で玄関に手洗い場がある前提で設計した方が、デザインの統一感を損なわず、違和感なく設置できることでしょう。
テレワーク専用スペース

2020年4月の緊急事態宣言の発出を皮切りに、一部の企業や職種で広がりを見せた「テレワーク」。テレワーク自体は新型コロナウイルスの流行よりも前から存在した働き方でしたが、日本ではまだまだ導入していた企業が少なく、緊急事態宣言に伴って十分な準備もないままテレワークに移行して苦労した、という方もおられるのではないでしょうか。
テレワークで重要なことは、自宅の中に集中して仕事ができるスペースを確保すること。家族が出入りするような場所でテレワークを行なっていると、集中力が途切れて能率が落ちてしまったり、逆に家族に気を使わせてしまったり、ということになりかねません。
リビング・ダイニングからは死角になる場所や、寝室の一角などにテレワークができる作業スペースを確保しておけば、急にテレワークに移行した時も準備万端で仕事に打ち込めることでしょう。テレワークはインターネットを経由して仕事をするため、パソコンやタブレット、スマートフォンの電源を取るためのコンセントを忘れずに設置しましょう。
さらに、ビデオ会議がある場合に備えて、テレワークスペースの背景に余計なものが映らないような計画を設計の段階で考えておくことも可能です。このテレワークスペースは、読書をしたり、パソコンでプライベートな作業を行う際にも便利な場所として活躍します。作っておいて損はない設備と言えるでしょう。
宅配ボックス

新型コロナウイルスへの感染対策として、買い物に行くのは必要最小限に留め、電化製品や雑貨などは通販のみにしていたり、食料品もネットスーパーやコンビニ、飲食店の宅配サービスを利用しているという方も多いことでしょう。しかし、宅配が増えるということは、ちょっとした外出の際に不在となり、再配達になる可能性が増えてしまうということ。
また、在宅であっても、洗濯物を干している時やトイレなど、ちょっとした間に配達業者が訪れ、気がつかないうちに不在票が入っていた…というケースが意外と多いもの。このような状況になると、受け取る側はすぐに品物が手元に届かないので不便を感じ、配達業者も再配達という余分なコストを抱えてしまうことになります。
そのような時に便利なのが、大型の荷物を中に入れておける宅配ボックス。宅配の荷物が再配達になることがほとんどなくなる、という大きなストレス解消になります。加えて宅配ボックスは非接触で荷物を受け取ることができるため、感染症対策にも有効と言えるのです。
他にもいろいろな住宅設備がある

今回ご紹介したこの3つのアイテム以外にも、玄関を始めとする家のドアの自動ドア化(一般的に1台70~90万円が相場)して、ドアに触れないまま入室して手洗いができるようにしたり、玄関先で衣類に付着したウイルスや花粉を吸い取るバキュームクリーナーなど、「Withコロナ」の時代に合わせた家づくりを行う住宅メーカーも増えてきています。
この先、長い間住むことになるマイホーム。感染症が広がる今この時に必要であると同時に、感染症が収まっても使い続けられるような便利な設備を見極めて、賢いお家づくりを行なっていきましょう。