2020.10.16

広島府中町にある人気の老舗コーヒー!こだわりの石焼自家焙煎のコーヒー店「深川珈琲」

広島の街

石焼自家焙煎のコーヒー店「深川珈琲」さんは、広島の安芸郡府中町にある創業32年の老舗のコーヒー店です。コーヒー愛溢れるご夫婦によって提供されるその美味しさは、県外からもお客様が来られるほど知る人ぞ知る名店です。

広島府中町にある老舗の珈琲!こだわりの石焼自家焙煎のコーヒー店「深川珈琲」

1988年に創業して、今年で32年目を迎えられた老舗の人気コーヒー店「深川珈琲」さん。創業した頃は、コーヒー豆の卸業務をしながら広島市内のいろんな場所で店舗販売されていました。2005年に安芸郡府中町に店舗を移転されて以降、現在まで府中町を拠点にコーヒー豆の焙煎や卸業、ネット販売や店舗での接客販売をされています。

毎朝焙煎されて店舗に並ぶ各国のコーヒー豆

広島の府中町で2店舗を構える深川珈琲さん。第一号店となる本店では、毎朝、オーナーの深川さんが各国の豆をここで石焼焙煎されています。焙煎に使用する石は、深川さん自らが日本中を探して集められました。コーヒー豆一つ一つの特徴に合わせて焼く石を変えるというその熟練の技が、深川珈琲ならではの深い味わいを生み出しています。

1号店の一角にある山積みにされたコーヒー豆の麻袋には、世界中から集まった希少価値の高い豆が入っていて、少しずつ少しずつ大切に焙煎された後に不定期でひっそりと店頭に並びます。生のままだと、まるで芳醇な果実のような香りがするこれらのコーヒー豆は、石焼焙煎されるとストロベリージャムのように甘い味わいになるのだそうです。

事務所兼倉庫にもさまざまな国から集まった麻袋が並びます。エチオピアやタンザニア、インドネシアなど豆の産地から海を超えてやってきた麻袋は、現地のスタッフによって粗く布を縫い合わされていたり、上からマジックで書き直されていたりとどれも個性豊か。しかし、その姿はどこか愛嬌たっぷりで独特の魅力が感じられます。

「fukagawa coffee plus」でお家カフェを楽しく

本店からもほど近いところにある「fukagawa coffee plus」は、赤い縞々模様の屋根が可愛らしい深川珈琲の2号店です。”お家カフェを楽しく”をコンセプトに、ここではコーヒー豆の販売の他、琺瑯ケトルやドリッパーといったコーヒー関連グッズやギフト商品など幅広いラインナップのアイテムが揃います。

浅煎りから深煎りまで誰でも楽しめるスペシャルティコーヒー

店内に入ると、まず目に飛び込んでくるのがカウンターケースにびっしりと並べられたコーヒー豆の数々。浅煎りから深煎りまで幅広いラインナップは、”お石~いブレンド”や”魔女のコーヒー”など、どれもネーミングが面白く親しみやすい印象。

お家でコーヒーを楽しんでもらうには、もっとスペシャルティーコーヒーを身近に感じてもらう必要があると考えた深川さんご夫婦。まずは親しみやすいネーミングをコーヒー豆一つ一つにつけたそうです。「丹精込めて作ったコーヒーを楽しんでもらいたい。もっと身近に感じてもらえる工夫が大切でした。」

飲まずとも味をそのままイメージできるようなネーミングにはそんなご夫婦の思いが込められています。

人気は年中楽しめるアイスコーヒー

深川珈琲の人気商品はネルドリップ抽出されたこだわりのアイスコーヒー。ネルドリップ抽出のおかげで、コーヒー豆のすっきりとした旨味が凝縮されています。種類は、無糖・微糖・加糖の3種類あり、最近では季節問わず人気のアイテムなんだとか。

写真左手はカフェオレ・ベース。無香料・無着色・自家焙煎のコーヒー豆100%で作られたコーヒーが3倍濃縮されていて、ほろ苦い大人のカフェオレを飲むことができます。牛乳以外にも、ソーダやアイスクリームなどと一緒に楽しむのも◎。

深川コーヒーの豆を使用した珈琲羊羹

原材料は、甜菜糖・白生餡・コーヒー・寒天ととてもシンプルで身体に優しい珈琲羊羹。甘さ控えめであと味がすっきりとしているので、甘いものが苦手な方でも楽しめる味わいです。コーヒーのお供にももちろんピッタリですが、紅茶やワインにも合いそうな癖のない甘さが特徴的。

コーヒーのドリップバッグにも負けず劣らず存在感を発揮している紅茶のティーバッグ。フルーティーなものからはちみついちご、チョコレートといった遊び心あるティーバッグも魅力的です。小分けになっているので、いろんなフレーバーの詰め合わせをギフトにしてみたり、お試しでいろんな味にチャレンジしてみるのも良いかもしれません。

穏やかな雰囲気でスペシャルティコーヒーを

創業した頃は店舗を移動しつつ、コーヒーの卸業務もされていた深川珈琲さん。最終的には、市内から少し離れた府中町に腰を据えられました。

「府中町はもともと僕たちの豆を配達する機会が多い場所だったので、お客さんに支持していただいているという実感がありました。あとは、僕たちが住む上でもとても便利で住みやすい街だったのでココに決めました。」

駅へも中心街へもアクセスが良く、緑豊かな府中町という場所で心機一転スタートさせた深川さん。しかし、最初の頃はスペシャルティーコーヒーのお店は少なくてコーヒーは少し敷居が高いイメージが世間ではまだ強かったそう。コーヒーをもっと気軽にいろんな世代の方に楽しんでもらいたいという思いが募り、2号店となる”fukagawa coffee plus”をオープンさせました。

誰でも入りやすいお店づくりには奥さまの考えがとても大きかったそうです。「ネーミング付けのアディアもそうですが、奥さんのしなやかな発想力が深川珈琲に親しみやすさを与えてくれました。」fukagawa coffee plusのスタッフさんは奥さまを含め女性スタッフが3名。女性ならではの細やかな気配りが感じれるお店は、穏やかな雰囲気が老若男女問わずコーヒー好きのお客さんに好まれています。

 そのこだわり抜かれた焙煎方法や際立った深い風味は全国各地にもファンが多い深川珈琲さん。遠方の方にもコーヒーをお届けできるネット販売は、昔からの深川さんの販売スタイルの一つです。そんな中、コロナウイルスのパンデミック。卸業務がコロナの影響を大きく受けるも、ネット販売は少しずつ新規のお客様が増えていったそうです。

「いかにコーヒーがたくさんの人の生活の一部になっているかを実感しました。」と深川さん。新規のお客様はネットのみならず、店舗にも来られる方が増えたとのことです。

コロナウイルスのパンデミックという未曽有の事態は、私たちの今までの生活習慣やお家時間を見直す機会にもなりました。「お家カフェを楽しく」という深川珈琲さんが昔から掲げるコンセプトが、現在の私たちのライフスタイルにぴったりとフィットしているように感じられます。

美味しいコーヒーだからこそ、大切な人にも楽しんでもらいたい

お客さまが喜ぶことはすべて自分たちの手作業で行いたいというのが深川珈琲さんの考え。ギフトに使用するリボン一つとっても、コーヒーの種類と同じくらいたくさんの数が置かれていて、ギフトを渡す側にもリボンを選ぶ楽しさを与えてくれます。

愛情をたっぷり受けて焙煎された香り高いコーヒーは、自分へのご褒美のみならず大切な人にもプレゼントしたくなるもの。取材のこの日に来られたお客さんも、自宅用とプレゼント用でコーヒー豆を買われていました。筆者も取材にお邪魔した際アイスコーヒーをいただいたのですが、今まで飲んだ事がないほど味わいのある深煎り!ついつい自分用と敬老の日のプレゼントに購入させてもらいました…

コーヒーから広がる手仕事の輪

今回、深川珈琲さんを取材させていただいて、こだわりと情熱を持った手仕事を垣間見ることができました。今後の展開として、コーヒーと文化的なモノの組み合わせのサービスを考えられている深川さんご夫婦。コーヒーを通じて手仕事の輪を広げる深川珈琲さんの今後の展開が楽しみです♪

深川珈琲の店舗情報

店名:深川珈琲
住所:〒735-001 広島県安芸郡府中町浜田3丁目3-5
fukagawa coffee plus : 〒735-0013 広島県安芸郡府中町浜田3丁目8-15
営業時間:10:30~19:00
定休日:日曜日
TEL:本店 080-890-4151、fukagawa coffee plus 082-567-4800
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