
2020.06.08
広島県内有数の住みやすさ!安芸郡府中町の平地の9つのエリアまとめ
広島の街
賃貸住宅の大手「いい部屋ネット」が実施した2019年の住みここちのアンケートで、広島県内で第1位、全国でも第36位に輝いた広島県安芸郡府中町(あきぐんふちゅうちょう)。広島駅や広島市中心部に近く通勤・通学が便利なことや、2004年にオープンした大型ショッピングモールなどにより買い物が便利なことがその要因といえるでしょう。
今回は、そんな府中町の中でも特に生活の利便性が高いと言われ、人気を呼んでいる平地にある9つのエリアの街並みや、それぞれのエリアの家賃相場をご紹介します。(※家賃相場は間取りを基準とした2020年5月現在の目安です。物件の築年数や時期によって大きく変動します。)
府中町の平地のエリア
大須 (おおす)

西側を広島市東区と接する大須は、2004年、中四国最大のショッピングモール「イオンモール広島府中」、徒歩圏内にJRの新駅「天神川駅(てんじんがわえき)」が相次いでオープンし、利便性が大きく向上した街。広島市中心へのアクセスもとても便利なエリアです。2000年代初めから建設が始まり、2010年に全線が開通した広島高速2号線もこの大須を通っており、エリア内にインターチェンジもあります。
大須は、今世紀に入ってから府中町で一番発展著しい場所と言えるでしょう。しかし、昔ながらのスーパーマーケットや静かな場所も残っており、住宅街としても住みやすい場所です。ファミリー向けの物件が多めの府中町では珍しく、単身向けの賃貸住宅も充実しています。
府中町大須の家賃相場(2020年5月現在)
単身向け(1R~1LDK):約5.5~6.7万円
カップル・ファミリー向け(2K以上):約7~12万円
大通 (おおどおり)

府中町の町役場がある大通。昔から府中町の中心地として栄えてきました。川を渡れば大須のイオンモールや天神川駅へアクセスできるため、この街も徐々に高層マンションが増えてきています。その一方で、昔ながらのレトロな住宅やアパート、個人商店なども残っており、府中町の時代の移り変わりを強く感じられる街です。
府中町大通の家賃相場(2020年5月現在)
単身向け(1R~1LDK):約6万円
カップル・ファミリー向け(2K以上):約4.5~8.9万円
本町 (ほんまち)

大通と共に、府中町の中心地として昔から栄えてきた本町。スーパーマーケットやドラッグストアーが充実、ショッピングモールまでも川を渡るだけ、という利便性の高いエリアです。メインストリートから少し街に入れば、そこは閑静な住宅街。大須や大通と比較すると、視界を遮るような高層マンションが少なく、静かな街並みが残っている印象があります。屋内スポーツや図書館、フリースペースなどを利用できる公共施設も充実しており、子育てに嬉しい環境が整っています。
府中町本町の家賃相場(2020年5月現在)
単身向け(1R~1LDK):約3.2~6万円
カップル・ファミリー向け(2K以上):約5.5~9万円
鶴江 (つるえ)

本町の北、大須の東に位置する鶴江エリア。府中大川(ふちゅうおおかわ)沿いの開放的な空間が広がる住宅地で、低層の戸建てやアパートなどが立ち並び、賃貸物件も豊富です。土地がほぼ全て平らなので、イオンモールや公共施設などの府中町各地へのアクセス、北隣の広島市へのアクセスもとても便利になっています。
府中町鶴江の家賃相場(2020年5月現在)
単身向け(1R~1LDK):約4~6.8万円
カップル・ファミリー向け(2K以上):約5.4~10万円
浜田本町 (はまだほんまち)

大通の西に位置し、東は高台へ続く府中町八幡(やはた)と接している浜田本町。大通と同じ雰囲気の街並みが広がり、レトロな雰囲気の建物から現代的なマンションまで、バリエーションに富む建物が立ち並んでいます。平地で公共交通も充実しており、府中町各地や広島市へのアクセスも便利なエリアです。
府中町浜田本町の家賃相場(2020年5月現在)
単身向け(1R~1LDK):約5~5.9万円
カップル・ファミリー向け(2K以上):約5~7万円
茂陰 (もかげ)

茂陰は大通の南に位置する府中大川沿いのエリア。住宅や工場、大型商店など、様々な種類の建物が立ち並ぶ街です。
エリア中央を通るJR山陽本線・呉線をくぐるアンダーパスである「茂陰トンネル」は、電車の数が多く踏切が閉じてしまうことの多いJR路線の踏切待ちがないため、毎日多くの自動車が利用しています。
茂陰は川を渡ればイオンモールや天神川駅まですぐ、そしてマツダに通勤する人にとっては本社がすぐそこ、という絶好の立地。住宅がメインのいわゆる住宅街ではないものの、マンションやアパートなどが立ち並んでいます。(※この茂陰以降のエリアは賃貸物件情報が少ないため、最後にまとめて家賃相場を掲載しています)
千代 (せんだい)

企業のオフィスや工場とJR路線に挟まれたコンパクトな空間にある住宅街・千代。工業地帯とJR路線の間にあることでやや騒音が気になることもあるものの、戸建て住宅やマンションがあり、線路横には公園がある、住宅地としての基本的な要素を揃えている場所です。
広島市中心部へ乗り換えなしで行けるバス路線やJR向洋駅が徒歩圏内のため、通勤や買い物には便利な場所と言えます。
新地 (しんち)

広島を代表する大企業・マツダ株式会社の本社とその工場、関連会社などが面積のほとんどを占めている新地エリア。しかし、工場の間にスーパーマーケットとドラッグストアーがあり、買い物にはとても便利な場所になっています。府中町の他のエリアとは大きく異なり、いわゆる「工業地帯」に属するこのエリア。川沿いの橋の上からは巨大な工場が立ち並ぶ雄大な姿を眺めることができます。
青崎南 (あおさきみなみ)

青崎南はJR山陽本線・呉線の停車する「向洋駅」のあるエリア。平日は毎日、マツダの従業員の人々がこの駅を利用するため、小規模な駅ながら平均利用者数が1日20,000人を超え、朝のラッシュ時にはこのエリアを大勢の人々が歩きます。仕事帰りに駅近くのこのエリアで食事をする人も多く、焼肉屋や飲み屋、お好み焼き屋などの飲食店もたくさんある賑やかなエリアです。
府中町茂陰・千代・青崎南の家賃相場(2020年5月現在)
単身向け(1R~1LDK):約3.5~7.5万円
カップル・ファミリー向け(2K以上):約7.5万円~
平地のエリアは府中町の西側に集中

ここで、府中町の地図をご覧ください。府中町の平地のエリアは広島市東区や南区に近い町の西側に集中していることがお分かりいただけるのではないでしょうか。単に土地が平らだから便利という理由だけではなく、府中町の平地は企業のオフィスや商業施設の集中する広島市に近いという利点もあるのです。
新駅や大型ショッピングモールの新設により、ここ15年ほどで急速に利便性が高まり、人気となっている府中町の平地。家賃も広島市付近の他の街と比較すると高めと感じる方もおられるかもしれません。しかし、この記事で取り上げた中でも、本町の単身者向け物件の家賃は3万円代~となっているなど、探せば手頃な物件が意外とあることがお分かりいただけたのではないでしょうか。広島県内でも有数の立地と、住みやすい環境は府中町の平地の大きな魅力となっています。