2020.04.20

元祖・府中町の高台!揚倉山健康運動公園のある「府中町山田」

広島の街

2019年、全国で36番目に住みやすい自治体に選ばれた広島県安芸郡府中町(あきぐんふちゅうちょう)。以前は、現在府中町で最も高い位置にある街・瀬戸ハイムを、ふもとの街(海抜3m)から頂上(157m)まで歩いて登るという記事をお届けしました。

今回は、その瀬戸ハイムの街ができる前から存在する、昔ながらの高台の街「府中町山田(やまだ)」の街を歩き、その姿をご紹介します。

高台に沿って広がる府中町山田

府中町山田は、北側を平地エリアである本町(ほんまち)、西側を宮の町(みやのまち)に接し、南側は高台エリアの瀬戸ハイム(せとはいむ)に接しているエリア。標高の低い場所は海抜10mを下回るものの、最も高い場所は海抜100mを超える、高低差の多い高台の街です。

色々な表情を持つ府中町山田

街のほとんどは住宅中心となっており、戸建て住宅やアパート、マンションが立ち並んでいます。本町に近い北西側のエリアは、バス通り沿いにコンビニや個人商店が点在し、マンションも建っていてやや賑やかな印象を受けます。

反対に北東の部分は、山に向かって住宅や田畑が続くのどかな景色が広がっています。そして、南の団地の瀬戸ハイムと接する部分は、まるで瀬戸ハイムと同時に開発されたかのような、瀬戸ハイムと全く同じ雰囲気の「戸建て住宅が立ち並ぶ高台の団地」という様相を呈しています。山田は、このように、一言に「高台の街」といっても、様々な表情を持っています。

今回は、北の本町との境界線を出発し、南の瀬戸ハイムとの境界線まで歩いていきます。

コンビニが便利な府中町山田の入口

本町から山田エリアに入ると、比較的なだらかな傾斜のバス通りが続いています。この辺りは、バス通り沿いにはマンションやアパートなどが多く立ち並び、コンビニがあるなど、山田エリアの中で最も賑わいのある場所になっています。

バスが便利

このバス通りを通るバスは、府中町大須の中四国最大のショッピングモール「イオンモール広島府中」や広島駅を経由して、広島の中心街・紙屋町(かみやちょう)方面の県庁前まで通じています。

山田のバス停「府中山田」から、紙屋町の「県庁前」までの所要時間はおよそ35分。始発のバスに乗ることができるため、座って通勤も夢ではありません。この区間の運賃も300円と、まずまずの値段になっています。

高台に広がる住宅地

瀬戸ハイム方面へ向かってバス通りを南下すると、山に向かって住宅街が続くエリアに入ります。この場所から平地を見下ろすと、府中町や広島市東区の眺望を楽しむことができます。すぐそこに山の緑があり、所々田畑も見られるなど、のどかな空気が漂っています。

瀬戸ハイムの街並みにそっくりな団地風エリア

山田の南部の瀬戸ハイムと接しているエリアは、まるで瀬戸ハイムのように区画が整備され、整然と戸建て住宅が立ち並んでいます。街並みを見ただけではどこからが瀬戸ハイムでどこからが山田であるかを見分けることはできないでしょう。

住宅街を抜けると県道84号線が山に向かって走る

住宅街を抜けると、広島市安芸区畑賀(はたか)まで続く、県道84号線「東海田広島線」が山間部に向かって進んでいます。この県道を登ると、山の上にある運動公園「揚倉山健康運動公園」や、瀬戸ハイムの頂上部分に行くことができます。県道には歩道もなく、歩いて登るには優しくない道のりですが、この県道を「揚倉山健康運動公園」に向かって歩いて登っていきます。

途中で途切れてしまうものの歩道が続いています。

標高の高いところに小学校と高等学校がある

山田エリアの標高の高い場所には、府中町立府中東小学校、広島県立安芸府中高等学校があります。高等学校の場合は入試を通過する必要があるものの、通学にはとても便利なエリアと言えます。

揚倉山健康運動公園

平成8年(1996年)10月のひろしま国体サッカー(成年男子1部)競技場となった揚倉山(あげくらやま)健康運動公園。この公園には、大きなグラウンドが2つあり、国道から登ると下段のグラウンドから登ることができるようになっています。

下段のグラウンドはサッカー場として作られたものの、訪問時にはテニスなどバラエティーに富んだスポーツができるようになっていました。

下段のグラウンドから上段のメイングラウンドまでは、山の中を歩く遊歩道が作られています。雑木林の中を通るこの遊歩道は、ハイキングのコースとしても良い道と言えるでしょう。森が途切れた部分からは府中町、広島市、瀬戸内海を一望できます。

遊歩道を上り切ると、ナイター設備のある多目的広場やテニスコートがあるメインのグラウンドに到着します。運動場の他にも眺めが抜群の公園もあり、運動をしたくない場合でも十分に楽しめる場所になっています。

揚倉山健康運動公園からさらに国道を進むと、府中町で山田と最も標高の高い住宅街・瀬戸ハイムとの境界にたどり着きます。公共交通機関を利用してこの公園に来るには、瀬戸ハイムの4丁目まで来ているバス「府中ニュータウン線」を利用すると便利なようです。

絶景と自然が楽しめる府中町山田

1984年ごろから開発の始まった瀬戸ハイムよりも早い段階で存在した高台の街・山田。瀬戸ハイムと比較して標高が低い分、住宅街から瀬戸内海を見ることは難しいものの、見晴らしの良い眺めを楽しむことができます。また、揚倉山健康運動公園では、自然を満喫しながら運動をすることもできます。

加えて、人気が高まって地価や家賃が高騰気味の府中町の平地のエリアと比較すると、山田の地価や家賃は若干落ち着いており、平地に比べて住宅費用を低く抑えることもできます。広島市の中心部やイオンモール広島府中までバス一本でアクセスできる利便性もあるため、高台での生活を考えている人には有力な選択肢と言えるでしょう。

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