2019.11.22

新築注文住宅で後悔しないために知っておくべき5つの失敗例

建てる

土地探しや間取り、家の素材などを、不動産会社や建築会社とともに自分たちで決めていく新築注文住宅。自分たちのニーズに合わせてこだわれば、便利で住みやすい家を作ることができます。

しかし、新築であることや注文住宅であるということは、住んでみて初めてわかるデメリットがある場合もあるようです。実際に新築注文住宅を建てた人たちが困っていることとは、どのようなものがあるのでしょうか。

新築の間取りは収納を甘くみてしまいがち

季節ものの家電や寝具、衣類などをしまっておく収納のスペース。

リビング・ダイニング、寝室、玄関、バス・トイレのような、日頃から目に見えるものの広さにはこだわったものの、収納スペースに関してはそれほどこだわらず、後悔しているという人が多いようです。

収納スペースが十分ではない場合、部屋に新たにタンスやハンガーラックなどの収納家具を設置しなければならなくなり、見た目的にも広さ的にも満足度が下がってしまう…ということになります。

十分にスペースをとった場合でも、棚の奥行きを取りすぎたがために、奥にしまったものが取り出しにくく見つけにくいという事態なったり、窓や照明をつけなかったために真っ暗で懐中電灯が必要になってしまったり、といった失敗例もあります。

収納を考えるときは、実際に自分がものをしまう、取り出す、使う…といったシーンを想像しながらこだわりを持って計画しましょう。

新築注文住宅だからこだわりたいキッチン動線

賃貸住宅や建売住宅では、キッチンとダイニングスペースの位置はあらかじめ決められているため、変えることができません。

自分にぴったりの便利な動線のキッチンを作ることができるのは、新築注文住宅を建てる人の特権と言えます。

使い勝手を重要視せず、見た目だけでキッチン周りに関して決めてしまうと、「どこかしっくりこない」状態で毎日料理を行うことになり、結局賃貸や建売住宅と変わらない、という状態になってしまいます。

特に、料理をしながら他の家事をすることも多い人にとって、キッチンと脱衣所(洗濯機)、リビング・ダイニング、勝手口までの動線がスムーズであるかどうかは、今後数十年のストレスの軽減を考えるととても重要です。

また、キッチンにおいても収納スペースの確保はとても重要と言えます。新築の時には夫婦2人だけであったとしても、これから子どもたちが増えていくと食器の量も必然的に増えていきます。

実際に使うシーンを考えて、収納しやすく取り出しやすいキッチン収納づくりを心がけましょう。

掃除のしやすさまでを考えたい新築のお風呂

新築注文住宅のお風呂は、狭すぎても広すぎても失敗したと感じる人が多い場所と言われています。多くの人にとって、お風呂は一日の疲れを癒してリラックスする場所。

足を伸ばせないほどの狭いバスタブや体を洗うたびに壁にぶつかってしまうような狭い洗い場だと、リラックスどころかストレスが溜まってしまいます。

反対に、お風呂が広すぎる場合は、使う際は快適ではあるものの、必然的にガス代や水道代が多くかかってしまうことになります。

そして浴槽や洗い場が広い分、毎日のお風呂掃除も大変になってしまうことでしょう。お風呂は、実際に使用するシーンを考えながら、バランスのとれた広さを考えましょう。

新築注文だからこそできるこだわり配線

現代の生活とは切っても切れないキッチン家電や生活家電。キッチンや脱衣所など、たくさんの家電を配置する場所のコンセントが少ないと、大量にタコ足配線をしなければならなくなり、見た目が悪化します。

また、消費電力が高く、他の家電と同時に使用できない電気ケトルやドライヤーなどの家電を使う度にわざわざ他の家電のコンセントを外さなければならない生活は、毎日地味にストレスを溜めていきます。

特に、タコ足配線で電気ケトルを使用していると、熱によって電気ケトルのプラグとタコ足コンセントが溶けて癒着してしまったり、発火事故の原因になったりと、非常に危険です。

実際の生活を考えながら、電子レンジ、食器洗い乾燥機、オーブントースターなどの家電が満足に安全に使えるような配線にしましょう。

目に見えないニオイ対策は新築時に

吹き抜けのリビングやオープンキッチンは、開放感のある空間を演出してくれます。しかし、空間が開放されているということは、ニオイも開放されているということ。

キッチンの料理のニオイが吹き抜けを伝わり、2階の寝室まで届いてしまう…ということになりかねません。実際、オープンLDKが主流となっている現在、このニオイ問題で失敗したと感じる人が多いと言われています。

ニオイが伝わってきては困る場所を決めて、何らかの仕切りとなるものを作っておきましょう。

開放感を維持したい場合は、換気を工夫して空気が寝室などに漏れるのを防止したり、ガラスの窓や扉などで仕切りを作ったりするとよいでしょう。

まとめ 失敗談を参考にした家づくりを

新築の注文住宅となると、その思い入れが強くなり、色々な設備や機能を盛り込みたくなるものです。それゆえ、失敗してしまった時のショックは大きくなります。

新築の注文住宅を考える際は、理想ばかり追うのではなく、このようなすでに建てた方の失敗談を参考にしながら、成功と言える家づくりを行いましょう。そうすることで同じ失敗をすることなく満足できる家づくりを行えます。