2019.10.11

水の生乾き問題を解決!珪藻土で作られたおすすめアイテム3選(+おまけ)

暮らしのQ&A

お風呂や炊事洗濯など、日常生活において切り離すことのできない水。

命の源である水ですが、濡れたものをそのまま放置すると、雑菌やカビが繁殖して嫌な臭いを放ち始めた…という経験がある方は多いのではないでしょうか。

そんな水の生乾き問題を解決する方法として、近年注目されているのが珪藻土(けいそうど)です。その珪藻土を加工した様々なアイテムは、水分をすぐに吸収し、ベタベタせずカラッとするため、人気を呼んでいます。

珪藻土とは

珪藻土とは、藻類の珪藻の殻の化石が堆積した地層(堆積岩)のこと。珪藻土には目に見えないほどの無数の小さな穴が空いており、水分を瞬時に吸収するようになっています。

さらに、吸収した水が珪藻土の中で一定量に到達すると、自ら呼吸して水分を放出する働きがあります。このため、水に濡れてもすぐ乾き、長期間洗わなくても大丈夫なのです。

珪藻土が一般の雑貨に加工されてブームとなったのは最近ですが、他の分野では古くから使用されていました。

耐火性と断熱性に優れているため、家の建材や保温材として使用されてきました。

また、七輪の原料にも使用されるなど、古くから生活に身近に存在していたのです。

珪藻土のアイテム

水に濡れてもすぐに水分を吸収し、カラッとした生活を実現する珪藻土。具体的にどのようなアイテムに取り入れられ、人気となっているのか見ていきましょう。

バスマット

珪藻土をプレート状に加工した「珪藻土バスマット」。

近年の珪藻土ブームの先駆けとなったと言える存在です。

布製のバスマットは、一度使用するとなかなか乾きにくいもの。一人暮らしならば物干し竿にすぐ干すことができますが、家族数人が続けて入浴する場合は、お風呂の入り口に置いたままにしておかなければならないかも知れません。

布のバスマットで家族が続けて入浴する場合、最初に入浴する人は快適に使用できますが、最後に入浴する人は水に濡れたベタベタのバスマットを使用しなければならず、不快極まりないことになります。

水分を瞬時に吸収し、カラッとした表面になる珪藻土は、このような問題とは無縁。

家族全員が利用した後もすぐに乾くため、最後に入浴した人もカラカラに乾いたバスマットを使うことができるのです。

さらに、布製のバスマットはそのまま放置すると生乾きの状態となり、臭いの原因となるため、頻繁に洗濯しなければなりません。

しかし、すぐ乾く珪藻土バスマットは、ほとんど洗う必要が無いと言われているのです。

キッチンの水切りマット

水を瞬時に吸収する珪藻土は、洗い物を乾かす水切りマット(ドライングマット)としても大活躍。

形状はバスマットとほぼ同じようなプレート状で、キッチンに置きやすいサイズにカッティングされているものが主流ですが、皿やまな板を立てかけられるような溝のついているものもあります。

布製の水切りマットや、金属製の水切りかごを使っていると、食器から滴る水がなかなか乾きません。

布製の水切りマットの場合はこちらもやはり頻繁に洗濯する必要があるでしょう。

金属製の水切りかごの場合は、ずっと濡れたままだとかごのジョイント部分が錆びてきてしまう可能性もあります。

食器から滴る水を瞬時に吸収する珪藻土の水切りマットなら、このような心配がありません。

傘立て

珪藻土は雨に濡れた傘にも有効です。従来の金属製の傘立ては、傘から滴る水を受ける受け皿はありますが、水分を吸収してカラッとする機能はありません。

そのため、傘立ての周辺がジメジメとして、カビなどが発生しやすくなっていました。珪藻土の傘立ては滴る雨水も瞬時に吸収してカラッとさせるため、雨天時のジメジメを抑えることができるのです。

珪藻土をそのまま傘立ての形に加工したものや、傘立ては金属やプラスチック製で受け皿の部分に珪藻土を使っているものが販売されています。

おまけ・コースター

冷たい飲み物をしばらく置いておくと、グラスの周りに結露が発生して滴り落ち、コースターがびしょびしょになってしまったことはありませんか?

特に、木製のコースターは頻繁に水に濡れていると木を痛めてしまうため、グラスの結露は無視できない問題です。

しかし、珪藻土で作られたコースターなら、水が滴ってもすぐに乾くので、びしょびしょのストレスから解放され、長く使用することができます。

価格もそこまで高くはない

生活の様々な水問題を解決してくれる珪藻土のアイテム。珪藻土は世界中に豊富に存在する天然の土のため、珪藻土グッズには手頃なものもたくさんあります。

品質・デザイン面などで高額なものもありますが、珪藻土のバスマットや水切りマットは100円ショップで300円〜500円程度で売られているため、ちょっと試してみたいという程度の気軽な気持ちで入手することができます。

追記:
2020年、一部の珪藻土の商品に関して、人体に有害な「アスベスト」が混入していることが発覚し、珪藻土の吸水力を復活させるために表面を削る際に、アスベストが飛散して危険であるとして、該当の商品の回収が行われるなどの騒動が起こりました。
珪藻土の商品を選ぶ際は、メーカー側で安全性が確認されている商品を選びましょう。


珪藻土で、様々な水濡れストレスのない生活を送ってみてはいかがでしょうか。