
世界遺産があり広島の歴史ある観光名所。グルメやカフェも楽しめる「宮島」
広島を代表する世界遺産・「厳島神社」は、広島県廿日市市宮島町にあります。実は、この廿日市市は広島市の隣の自治体。広島市近隣に住んでいれば、気軽に行くことができるエリアです。
広島県外からの修学旅行などで訪れる人も多い「宮島」。厳島神社を始め、観光スポットがたくさんある宮島の魅力に迫ります。
JR広島駅から最短で40分程度で行ける宮島
宮島までのアクセスは、JR広島駅からJR山陽本線を利用して「JR宮島口駅」で下車後、フェリーに乗り換えるルートならば約40分で行くことができます。そのほかにも、広島電鉄を利用したり、広島港から直通の高速船に乗ったりといった複数のルートがあります。都心から1時間以内で行ける、世界的な観光名所・宮島。これからその主要な観光名所を見ていきましょう。
世界遺産「厳島神社」
写真提供:広島県
1996年、ユネスコの世界文化遺産に登録された厳島神社。日本三景の1つに数えられる「安芸の宮島」のシンボルとも言える有名な神社です。平清盛の指示によって、海上に立つ壮麗な社殿が整えられたと言われています。
境内の沖合約200mの海上に立つ大鳥居は、宮島の対岸からも目視で確認できるほどの大きさがあります。この鳥居は、奈良の春日大社、敦賀の気比神社の大鳥居とともに「日本三大鳥居」とされています。
平家の興亡の象徴とも言える厳島神社。海上にあるという特性上、地球温暖化による海面上昇の影響により、回廊が冠水する回数が増えている厳島神社。今も昔も、時代を反映している世界遺産です。
宮島水族館
写真提供:広島県
フェリーの桟橋からタクシーやバスで10分ほどの距離にある「みやじまりん宮島水族館」。近隣の瀬戸内海に多く生息する生き物や、ペンギン、トドなど幅広い生き物の展示が行われています。
この水族館では、瀬戸内海の食物連鎖の頂点に位置しながら、近年その数を大きく減らしている希少生物「スナメリ」を見ることができます。スナメリを見ることができる水族館は、全国でも数えるほどしかないため、貴重な体験ができることでしょう。
紅葉(弥山)
写真提供:広島県
宮島の中央部にある標高535mの山、「弥山(みせん)」。頂上までは登山コースもありますが、ロープウェイで登ることもできます。弥山の山頂やロープウェイからは、日本三景の「安芸の宮島」や瀬戸内海の島々を一望できます。
写真提供:広島県
さらに、宮島の名物といえば紅葉。シーズンには島全体が赤く彩られます。紅葉を象った和菓子が作られてしまうほど、広島の人々は宮島の紅葉に自信をもっているようです。
花火大会
写真提供:広島県
夏の風物詩・花火。宮島では、毎年夏に大規模な花火大会「宮島水中花火大会」が行われます。花火大会は、厳島神社の沖合約400mから打ち上げられるため、世界遺産の厳島神社の社殿や大鳥居と花火の共演を楽しむことができます。この花火大会の特徴は、その名の通り「水中花火」があること。水中尺玉(30㎝玉)が100発も見られる花火大会はこの宮島水中花火大会だけ、と宮島観光協会は胸を張っています。
豊かな自然
写真提供:広島県
宮島には、シカやサルなど、野生の動物が多く存在しています。特にシカはフェリーを降りるとすぐに目に付くほど一般的に存在する動物です。
しかし、不用意に近づくと蹴られたり角で攻撃されたりして怪我をする恐れがあるため、遠くから眺めるだけにしましょう。また、シカは食品を包んでいるビニールなども一緒に食べてしまう動物です。シカの健康を考え、餌やりは禁止されています。
グルメやカフェも楽しめる
写真提供:広島県
宮島には、「牡蠣」や「あなご飯」という、海の幸のご当地グルメがあります。「あなご飯」のお店は、ミシュラン一つ星を獲得した「ふじたや」のような高級店から、1,000円を切るリーズナブルなお店まで幅広く揃っています。宮島を訪れたら一度は味わってみたいグルメです。
有名な観光名所の陰に隠れ、あまりフォーカスされることはありませんが、実は宮島には、その絶景を楽しみながらコーヒーを飲めるカフェもたくさんあります。大手のコーヒーチェーン「スターバックスコーヒー厳島表参道店」は、海と空を一望できる絶好のロケーションや、フェリーでしかいけないという特別感が人気となっています。
都市圏に近く、歴史のある観光名所
冒頭でも書きましたが、広島市付近に住んでいれば、「今日は晴れているから宮島に行こうか!」という程度の感覚で気軽に訪れることのできる宮島。家族旅行やデートにいかがでしょうか。